2012年8月22日水曜日

徳島の高校生からの手紙


RQWの活動を知ってくださった徳島の高校生から、とっても嬉しいこんなお手紙をもらいました。

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はじめまして徳島県立阿波高等学校家庭クラブです。
家庭クラブ活動は、家庭科を学習している1学年の生徒210名が会員となり、家庭生活や学校生活、そして地域社会の生活の充実向上を目指し自ら課題を見つけ、解決方法を探るという活動です。一人ではできないことも、学校全体で取り組めば大きな力となります。これまで3年間「未来につながる第一歩-食の自立をめざして-」として食生活のあり方について取り組んできました。

今年から防災や環境についても取り組もうと考え、1学期に学年全体にアンケートをとりました。さまざまな意見の中で、被災地から遠くはなれた徳島で何ができるかを考えました。そこで、東日本大震災の記憶を風化させることなく学ぶために自分たちができる身近なことから取り組むことにしました。


環境に負荷をかけない生活をするにはどうすればいいかを考えるために、先日は「エコクッキング講習会」を行い、「節電・節水」など身近な生活での節約アイディアについて話し合いました。





そこで先生からアクリル毛糸で作るタワシは洗剤を使わないので河川の富栄養化の原因となることもなく、また節水につながるということを教えていただきました。早速タワシ作りにチャレンジしてみましたが、編める人は少なく作業がはかどりません。また先生が被災地でこのような編み物を通じてのプロジェクトがあることを教えて下さり、思い切ってお願いすることにしました。

文化祭には大勢の地域の方々が来て下さいます。
持続可能な社会を目指して、洗剤を使うことなく環境にやさしいエコタワシを高校生の私たちが地域にむけて発信したいと考えています。
 私たちのプロジェクトにご協力よろしくお願いします。
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私たちRQWが昨年度「手仕事プロジェクト」をたちあげたときに、こんな約束ごとをつくりました。

〔RQW手しごと5箇条
つながる:もの通じた作り手と使い手の心のコミュニケーションをめざします
めぐる:地球にやさしいものづくりをこころがけ、持続可能なライフスタイルを提案します
おこす:東北の三陸地域に根付く、昔ながらの知恵を掘り起こして発信していきます
ひろがる:元気な女性たちのあいだにつくり手ネットワークを築いていきます
わらう:つくる人、使う人、みんなが笑顔でいられるよういつも考えます

 被災地支援活動なのに、なぜ「持続可能なライフスタイルを提案」が入るの? 支援団体のひとりよがりではないの? というギモンが出されたこともあります。
 でも、今回の震災で、自分たちも含め、日本じゅうのみんなが今までよりも、暮らしかたについて、環境について、一歩深く考えたのではないかと感じていました。いま、遠い徳島の高校生からのお手紙をもらって、手応えは本物だったんだなとちょっと感慨深いものがあります。地震と津波で大きなダメージを負い、「被災地」と呼ばれる場所が、支援を受けとるだけの状態から、未来に向かってのメッセージを発信する段階に入っていくのはすてきじゃないでしょうか。

 阿波高校家庭クラブのみなさんが提案してくれたエコたわしは、いま、南三陸町のお母さんがたがせっせと編んでくれているところです。これを文化祭で発信することで、地域の方がエコたわしのことを知ってくださり、新しく人と人とがつながっていくと思うと、わくわくします!

しお

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