2012年5月13日日曜日

あたらしい財産は


 かえちゃんの編みもの講座ダブルヘッダーの日。うまいタイミングで助手に入れました。

 午前の水梨子小仮設では元気なお母さんがたと「タコリョーシカ」づくり。入れ子になってるキュートなタコ型巾着にお母さんがたは夢中です。「先生」、「先生、先生」、「先生、先生、先生」、「3回呼んだら振り向いてくれるんよ」!!!???
 もう、ネコの手も借りたい、と思ったらあっというまに次の講座まであと20分。お昼抜きで急行です。

 午後は、はしかみ交流広場での講座、先週に引き続いて素材は「エコアンダリヤ」を使います。
「前回途中まで編んだ巾着を仕上げてから、思い思いのコサージュやモチーフを編むことにしましょう」と言うつもりが、到着したお母さんがたが次々と嬉しそうにカバンから取り出して来られるのは巾着じゃない!? しかもみんな仕上がってる!!

 目数を増やしてバケツ形バッグにしてみたお母さんのは、1本の太い持ち手をつけて花かご風。
円筒形のまま編みすすめていったお母さんは、型くずれしないようにして小物入れにするつもり。

 「こうやって工夫したんだ」って話をされているときのお母さんがたは本当に楽しそう。みなさん、腕が上がったので、家の中で今欲しいものにあわせて、編み図にどんどんアレンジを加えているんですね。
 そしてみなさん口をそろえておっしゃったのが、自分でも編みたくなって「エコアンダリヤ」をイ○ンに買いに行ったんだけど、ちょっとお値段はるのでなかなか手が出ないと……。

 実は私たちが講座で使用しているこの「エコアンダリヤ」、折りにふれ手づくり講座用にと手芸糸をご支援くださるハマナカ(株)さんが送ってくださったもの。さらに、「アンダリヤストーリー」などの著書でおなじみの手芸作家・下田直子さんも、作品作りに使用しなかったアンダリヤとご自身の著書を譲ってくださいました。
 エコアンダリヤって何だと思いますか? 実は間伐材などの木材パルプからできている、再生繊維のレーヨンです。土中で分解するのでいつかは土に戻る、環境にも優しい繊維なんですね。天然素材なのに、いろんな色があるのも楽しいのです。

 今までお渡しした編み図から、バラ、簡単コサージュ、四角いモチーフのうち好きなものを編んでみました。前回同様、素材が違うとできあがりの表情が全く違う。特に、カサッとした軽い質感はコサージュにぴったりです。みなさんここでも編み図にちょっと手を加えたり、バラの成形のしかたにもひと工夫したり。


 今までRQWがお渡しした編み図をきれいにファイルしておられるお母さんが、「財産はね、みんな流されちゃったんだけど、今はこの編み図が財産なんだよ」って言ってくださったのが胸にしみました。



しお

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