2012年5月30日水曜日

今週末6月2日3日W販売会@横浜@荻窪

来たる今週末、6月2日3日はRQWのイベントがダブルヘッダーでお待ちしています。
ご家族そろって、お友達をお誘い合わせのうえ、散策にお越しください。
販売ボランティアも大募集中です!
--------------------------------------------------
ひとつは横浜!
★秋じゃないのに収穫祭
【開催期間】6月2(土)・3(日)
【開催場所】横浜日本大通り RQWブース:神奈川県庁本庁舎前!
【開催時間】6月2日 (土)は11:00〜17:00販売(搬入9:00~10:00/搬出~18:00)
6月3日 (日)は10:00〜16:00販売(搬入9:00~10:00/搬出~17:00)
http://www.tvk-yokohama.com/aki/index.html
http://goo.gl/maps/iJgt
日本大通り(横浜スタジアムから北)と象の鼻パークで大イベントです。
昨年は2日間で12万5千人の方がこの収穫祭に足を運んだそうです!
「神奈川の地産地消」を応援し、地球環境に配慮した企業や団体の展示販売。
節電、省エネ促進を目的に開催されます。ファミリーイベントも盛り沢山、
美味しい物も色々ありそうです。ステージではトークやライブもあります。
RQWのブースは神奈川県庁本庁舎前!港に近いブースです。
横浜の港の風を感じながら東北港町産エコたわしの販売をします。

--------------------------------------------------
もうひとつは 
★第7回荻窪ハーモニーまつり!
【開催期間】6月2(土)・3(日)
【開催場所】あんさんぶる荻窪(荻窪5-15-13)RQWは4階です
荻窪すずらん通り(荻窪駅西口すぐ)
【開催時間】6月2日 (土)は10:15~15:00(荷物搬入8:30~)
6月3日 (日)は10:30~15:00(片づけ17:00まで)    
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/event/event.asp?event=16740
http://goo.gl/maps/ZgMc
「あんさんぶる荻窪」と「荻窪すずらん通り商盛会」が地域と協力して
開催する楽しいおまつりです。連日、演奏会、演武や販売会が目白押し。
「あんさんぶる荻窪」会場では人形劇、コンサート、紙芝居、
ワークショップ、おまつり屋台村など盛り沢山です。
RQWはその「あんさんぶる荻窪」4階でエコたわしの販売をします。

--------------------------------------------------

上記イベントでまずは、あなたも売り子さんのボランティアをして
東北のお母さん達と買い手さんの思いと思いをつないでみてください。
ご都合の良い時間帯、半日でも数時間でもかまいません。
初めての方も大歓迎です。

販売ボランティアのお問い合せ、お申し込みは、こちらまで
rqwomen@gmail.com
件名は 2-3日@横浜収穫祭「販売ボランティア」か
2-3日@荻窪ハーモニーまつり「販売ボランティア」
どちらかを明記してください。

こちらをコピー&ペーストして必要事項の記入をお願いします。
・お名前※/
・参加可能日程※/ 2日○時〜○時、3日○時〜○時(○のところにご記入ください)
・ご連絡先/ e.mail※: 携帯電話番号:
※印は必須事項

ご協力お願いいたします。
担当:白田

2012年5月25日金曜日

鱒淵でお茶っこ

(5月19日作成のブログです。)
いま、おかみちゃんは中瀬の編んだもんだら編み手のお母さんたちと、新作の「ひらめ」づくりを取り組んでいます。

「ひれは、左右(上下?)同じ大きさなのよ」とか、「尻尾はきゅッとしまっているのがイキのいいひらめなの」「仙台湾ではお腹も茶色のカレイが取れて、それは裏表のない、ってことで伊達のお殿様に献上されたんだって」とか、カレイなんだか、ひらめなんだか、お話をあれこれ、聞きながら、完成形を目指してい ます。

「ひらめの方がカレイよりも養殖が難しくて、形も整わないから、編み方もアレコレいろんな形になってもいいか~」って言いながらも、みんな少しでも美味しく見えるにはどうしたらいいか、知恵を出してくださっています。

昨日(5月18日)は、中瀬の手づくり講座のお手伝いをしてくださっている「鱒淵レディース」のふこちゃんと、ひらめの編み方のブラッシュアップミーティングを、RQ復興交流センター(旧鱒渕小学校)で行いました。

ふこちゃんは「お昼食べてないんでしょ?」と、たらっぽの味噌和え、わらびの煮付け、こしあぶらの天ぷら、きゅうりのからし漬け、たくあんの酢漬け、ふこちゃん特製ホットケーキを差し入れに持ってきてくださいました。

ミーティング、、、のつもりが、お茶っこになり、ふこちゃんが「ふこちゃん」と呼ばれる所以や、美味しいお料理のお話などを伺い、あっという間に1時間経過(笑)。

みこちゃんも忙しいところ駆けつけてくれて、さらに楽しいガールズトークをしながら、ようやくおかみちゃんはひらめを編み始め、ふこちゃん&みこちゃんは、おかみちゃんがさざほざのお母さん達に教わった「葉っぱ」のエコタワシを編みたい~と、編み始め、編み物カフェに模様替え。

編み物をしながらも、編み目の数を確認していると思いきや「そういえばあれはどうなったの」的なお茶飲み話に急に場面転換しつつも「ひらめってさ、肉厚なほうが美味しそうだよね」とおかみちゃんの手元チェックになったり、と、にぎやかなカフェです(笑) 

そんなこんなな、楽しい半日を鱒淵で過ごし、ひらめもようやく形になりそうです。
来月、中瀬のお母さん達と編むのが楽しみです♪

(おかみちゃん)

2012年5月23日水曜日

RQW活動紹介公式VTR公開しました。

前回の「編んだもんだら」に引き続き、RQWの活動紹介VTRの第二弾です。
今回はRQWの「手づくり講座」を軸に活動を紹介しています。
是非ごらんください。




今回も、取材・撮影・編集はRQ市民災害救援センターの立ち上げ時からのボランティアであり、フリーライターの牧野佳奈子さんです。

プロである牧野さんはじめ、このVTRにも出演している毎週2〜3回は開催されている「手づくり講座」のかえちゃん先生(村松加恵子さん)、「編んだもんだら」デザイナーのおかみちゃん(足立千佳子さん)など、他にもRQWには要所要所にかならず「腕におぼえのある」人がいます。皆もとはRQ市民災害救援センターのいちボランティアとして集まった人たちです。小さなボランティア団体RQW、でもその「つながり力」はすごいぞと思ってしまいます。
皆さんも思い立ったら、つながりましょう。待ってます。

ささ

2012年5月22日火曜日

今年も、ソトコト・ロハスデザイン大賞展


今年も参加しました。「「ロハス・デザイン大賞展」。
今回はRQグループの一員としての参加でした。
今、RQは8つも活動拠点があるんですよ。

今回のRQWの展示ボードはこちら。


RQWは活動紹介はもちろんですが、やっぱり、「編んだもんだら」「気仙沼のバラ」を販売してきましたよ!
公園で開催ということもあり、沢山の子どもさんがタコやバラをみて目を輝かせて、お父さんお母さんにおねだりしてお買い上げでした。ありがとうございました!





ブログに載せたいと、写真撮影をお願いしたら、みなさんほんと快くオッケーしてくださり。ありがとうございました。
これで、お掃除達人になってくださいね!


・・・・・・・・・

今回私はRQWだけではく、RQグループ全体の展示制作担当することになり、その制作のために今回改めて各拠点を訪問しました。

ご存じの方も多いと思いますが、RQは登米市にある東北本部を中心に宮城県北部の被災地エリアのボランティアセンター支部や、RQWのように一つのコンセプトのもとに活動してきたグループがいくつもありました。
それぞれのグループは、一年間、それぞれの地域と共働して活動する中、その支援の方向性がそれぞれにフォーカスされ、漁業や農業また対象者が子どもであったりと、個性を持つようになりました。現在では名称も変わったところも多くあります。かぞえてみれば、それは9グループにもなっていました。
大きな活動を一端終了した昨年末よりその各活動拠点のボランティア人数はかぎられています。地元に根をはって活動している一握りの人が活動を続けてくれています。けれど、人数が少ないからこそ、小回りも効き、顔が見え、地元の方の信頼も厚いように思います。小さくても続けること、いらないと言われるまで居続けること、これが何より地元の方の心の応援になるのだと今回各所を訪問してつくづく思いました。

しかし、各拠点が活動基盤を整えた結果、新たなボランティアの必要性がしっかり見えてきました。これからは、随時ボランティア募集を公開していくので、こちらもチェックしてくださいね。

もちろん、RQWのボランティア(サポーター)も募集しています。東北現地に限定されることなく、自身の地元でできるボランティアがあります。現地以外では東京が中心になっていますが、自分の町で「手仕事グッズ」を販売ができます。思い切って手をあげて自分の町で支援をはじめてみませんか?
詳しくはRQWホームページをご覧になって、お問い合せください。お待ちしています。

ささ


2012年5月19日土曜日

☆エコたわし ニューヨーク デビュー!☆

スウェーデン、フランスに引き続き、エコたわしがアメリカのニューヨークでデビューしました !

5月7日にニューヨーク近郊のホワイトプレインズで行われたチャリティ・イベント 「さくら祭り」にて、薔薇とたこのエコたわしをニューヨーク在住の友人・大河原美穂さんが販売してくれました。
ここでの収益金は全て、津波到達地点に沿って桜の苗木を植えるという「さくらプロジェクト」というチャリティに寄付されるそうです。毎年春になれば、その桜が成長し、花を咲かせ、「この地点まで、津波が到達した」という事実を後世の人にもずっと伝えていけるという趣旨のチャリティだそうです。







以下、大河原さんからの報告メールを添付させて頂きます。

**************************************************************************
RQ被災地女性支援センター様

こんにちは、はじめまして
大河原美穂と申します。

先般、エコたわしの薔薇85個 たこを65個、
ニューヨークの近郊で行われた
「さくら祭り」でブースを出して、売ってまいりました~。

皆さん、被災地の女性達が、一つ一つ、時間をかけて
エコたわし、多くの方に買ってもらいました。

皆さんが一生懸命作ったエコたわしが
海を渡って、アメリカのニューヨークで
色々な人の手に渡った事、とても嬉しく思った次第です。

私達は、遠いアメリカに住んでいますが
被災地の方々の事をいつも思っています。

まだまだ被災地の方々は
大変な生活だとは思いますが
少しでも、明るい未来が開けてくるように
ずっと被災地の方々の事を忘れないで
私も、こちらニューヨークで出来る事があったら
これからもずっとお手伝いさせて頂きたく思っております。

被災地の方々が作った「エコたわし」が
ニューヨークまで海を渡って、そして
被災地を常日頃、多くの方が、思ってくれれば
私は嬉しい限りです。


**************************************************************************

海外でも協力してくれるサポーターがいてくれるのは心強くて、本当に嬉しいですね!
そして、たこや薔薇のエコたわしが、海を渡って国籍を問わず様々な家庭で使われていると
思うと何だか夢が拡がって希望が湧いて来ます。

今度はマンボウやイカのエコたわしも、是非海外デビューしてもらいたいですね☆








階上(はしかみ)エリア完全制覇!?

5月15日(火)
階上エリアの仮設2か所で同時に新規の手づくり講座が始まった。
一つは七半沢仮設、もう一つは前林仮設でこの二か所をもって階上エリアのすべての仮設で編み物講座を行ったことになります。
なんというか、それなりに達成感がありますね。

七半沢仮設集会場

前林仮設集会場
講座は同日の午前と午後、それぞれ2回のショートコース。あいにくの雨でしたが参加者はほぼ予定通り集まってくれました。
階上は、プロジェクトKさんとの共催で、「はしかみ交流広場」を使わせて頂いて編み物講座を実施してきました。
今回始まった七半沢仮設&前林仮設からも歩いて来れる距離にあるので、おなじみのお母さん達も多く、いつもの新規講座とはまた一味違った雰囲気でした。



話には聞いていたけど、どうやらわかめのお仕事が終わったようで、これからまた時間がたっぷりとできるとのこと。
雨の日やちょっとした空き時間に大げさな道具を使うことなく、ちょちょいと手に取って始めることができる編み物は、やはり手軽に達成感を味わえる楽しい手作業の一つだと改めて思います。



はしかみ交流広場でおなじみのお母さん達にも楽しんでもらえるよう、今回は作るものをそれぞれ2パターン用意していきました。
七半沢はまつこさんがいるので初心者はバラ、経験者はリーフ(葉っぱ)。前林は初心者はイチゴ、経験者はリーフという具合に。。

ところが、午前中の七半沢でいきなり「ココはもうバラはいいから」と言われてしまい予定が大きく変わることに。
さらに、交流広場での講座の時に渡していたスターターキットを持ってきていない人がいて、もう一度渡すことになってしまった。
結局、全員がリーフを編む事になり初めての人はかなり手こずり、逆にできる人はイチゴ(前林用)に着手するという始末に。

出来栄えに大満足!

初めてにしては上出来です!

さすがです!
急な話だったとはいえ、もう少し内容を詰めてから実施すべきだったと反省することの多い講座となりました。
一方、午後の前林では9名中2名が初心者さん。経験者さんたちはみんな自分の編み針セットを持ってきてくれていたのでスターターキットの数は問題なく足りました。
ただ、午前中にイチゴをやってしまったので毛糸がない・・・。
やむを得ず、こちらもみんな仲良くリーフを編むことに。





2枚目は違う色をとお互いの毛糸を取り換えっこしたり、編みなおしに手こずっている初心者さんには自分から席を立って教えに行ったりと微笑ましい光景に和みながら、穏やかな講座はこうして1回目が終了しました。

さて、来週は何を用意しよう?
わぁ!とみんなが喜んでくれそうなインパクトのある題材を持っていきたいところですが、これがなかなかどうして見つからない。
サンプル作成も含めると、今週中には決めないと。
楽しくもありシンドクモあり。
でも、喜ぶお母さん達の事を思うと手は抜けないのですよ。

muramats-u

2012年5月14日月曜日

5月の谷中銀座コネタ満載レポート


谷中銀座のRQW店、12日と13日はお天気に恵まれて気持ちよくオープンでした。ゴールデンウィークも開店しましたが後半は雨にやられて急遽閉店の日もありました。カレンダー上『谷中銀座open』であっても、軒先店のため雨が降るとお休みになりますので御注意くださいね。



谷中銀座はいまや食べ歩き観光のメッカ。メンチカツやドーナツ、焼き鳥、ビールなどを味わいながら歩く人でいっぱいです。売り子をしていても今日は何を食べよっかな~ってのが楽しみ。今日も通りかかった御夫人に「よくテレビとか雑誌でメンチカツが紹介されてるんだけど、どこら辺なのかしら?」と尋ねられました。何度も売り子をしているとどこの何が美味しいか分かってきますよ。ムフフ。気になる人はお問い合わせくださーい。



RQWのお隣は青空bar。座ってビールを飲みながらのおしゃべり、すぐに満席に。今日は英語もよく聞こえてきました。琥珀生ビールがよく出てるみたいですね。



ココで注目の一つがお散歩中のワンコたち。ビールを飲む飼い主さんと一緒にしばらくワンコもくつろいでいます。今日もいつものスピッツたちがビールを飲んでご機嫌、お父さんがタコを一つ買ってくださいました。その後現れたのはビーグル。お手ならぬ、ハイタッチがお得意! ご褒美のサラミに目がないんですよね~。そして毎週目の前を通るのは洋服持ちの豆柴ちゃん。今日はガチャピン犬でした。前回見かけたときは千両箱と小判をしょってましたが次は何を着てるんでしょう。




谷中のお客様はおしゃべり好き。本日最初のお客様だったおばあちゃんは、長いことタコの色を選びながら「これ、タワシなの~?」と5、6回聞かれました。近所のトルコレストランに美女がいるので写真を撮りにいくのだがそのときにバラを使おう、と買ってくださったお兄ちゃんは「心当たりが合ったら渡してください。」といって国民的美少女コンテストの応募用紙を3枚くれました。(対象は1220歳だそうです。)関係者ではなく、ただのファンらしいのですが……。横の喫煙スペースで煙草を吸ってたお父さんは「ここは平均年齢80歳くらいだね~」と言いながらも、奥様に、と勧めるとバラをお買い上げ、後から来たお客さんにも「これよく落ちるらしいよ。」と宣伝までしてしてくださいます。

今日たくさん買ってくださったお客様は、お姉さんが住んでらっしゃるというオーストラリアへ旅行に行くということでわざわざ来てくださいました。向こうでマーケットがあるのでそこで置きたい、とのこと。アメリカ、ヨーロッパへ進出した編んだもんだらが、とうとう南半球へも渡りますよー!

RQWの軒先店は必ず庇(ひさし)を出してお店を広げています。何か降ってくるんです。初めて売り子に参戦したとき、「降ってくるから庇出さないと。」と言われ、???、確かに降った形跡が……と2階を見上げると、Oh、そこではスズメさん用レストランが常設されているではありませんか。降ってくるのはスズメさんが散らかすエサ。


谷中銀座の???その2はパンダ。パンダ探しは商店街のお楽しみのひとつです。こちらは、いつも庇を出す道具を貸してくださるお向かいの呉服屋まるふじさんのパンダちゃん。パンダストーリーは奥が深いので、またこんどご紹介しますね。

さらにもう一つの???は、お向かいの食器屋さんの貼紙。「炭・のら犬・のらねこ」……のら犬売ってんのか? そんなわけありません。~~~避けです、避け。

谷中はおもしろネタに事欠きません。売り子にお客様に大募集中ですので、是非お立ち寄りくださいませ。

とはいうものの、4月から始まって各週末、ゴールデンウィークと続いていた谷中銀座店はしばしお休みです。東京チームは来週1920日はつながる銀座気仙沼ショップ、新宿御苑のロハスデザイン大賞に出店、その翌週26日は古典芸能の日でお能の公演と、長唄の会で販売します。お天気がよければ6月初旬にまた開店の予定ですのでカレンダーを見てどうぞ足をお運びください。


さちこ

お手紙をいただきました。


昨年6月におかみちゃんこと足立が都内にある立教大学でおこなった講演を聞かれたことをきかっけに、銀座での販売会に足を運んで下さったり、RQWの現地の活動にも参加してくださった埼玉県にて現在福祉のまちづくりコーディネーターをされている伊藤さんからのお手紙です。ご本人の了承を得て、掲載させていただきます。


------(以下、本文)-----------------------------------------------

ともに支えあう福祉のまちづくりをめざして



「えっ? 伊藤さん、今何と言ったの?」
2010年(平成22年)10月のある日、私は当時の勤務先である、東京都東村山市役所の市長室におりました。2点ほど市長に担当業務の報告を行い、最後に私自身のことなのですが、と切り出したのでした。2011年(平成23年)331日付をもって、退職させていただきたい、と。定年を3年前倒ししての、自己都合退職になります。
市長は先ほどの言葉をつぶやくと同時に、目を丸くされました。

理由を聞かれて私は、市長に次のように答えました。「38年間、行政マンとして自分なりに一所懸命に仕事をさせていただきました。でもここ数年間は、なぜか「できない理由」ばかりを考えているような気がしてなりませんでした。お金をかけなくとも、知恵を出せばできることは沢山ある。今一度初心に帰って、ボランティア活動からやり直してみたいのです」と。市長をはじめ、上司や同僚からは何度も慰留されましたが、最終的には私のわがままを聞き入れていただき、円満退職することができました。

退職を半月後に控えた2011年(平成23年)311日の金曜日、午後246分、私の職場を突如として大きな揺れが襲いました。「あ、揺れてる!」職員の誰かがまっ先に声をあげました。初めはすぐに治まるだろうと思っていた職員たちも、だんだんと揺れが大きくなり、長く続く状態の中で悲鳴をあげる職員も出始めました。「腰を低くして、身を守ってください!」私は職員たちに声をかけ、自らも低い姿勢をとりました。揺れが治まると、庁内放送で全員が中庭に避難するよう指示が出されました。私たち管理職は、来庁されていたお客様の誘導にあたりました。

私の職場がある東京都東村山市では、震度5弱でした。

いったい、震源地はどこだったんだろう。携帯電話も繋がらなくなりました。普段は勤務時間中は触ることのない iPhone をポケットから取り出し、twitter に接続してみました。twitter のタイムラインは、いつもと同じように流れていました。「宮城県で震度6」「いや震度7、次々に大震災に関する情報が流れていきます。夕方になると、職場のロビーにあるテレビに人だかりができました。恐るべき映像が流れているのです。それは、大津波が集落を襲う映像でした。

その後管理職は自席待機となり、そして帰宅困難者の方々を公共施設に誘導し、防災備蓄庫から毛布や水、クラッカーなどを配布するために、深夜まで駆けずり回りました。翌週からは、私の住まいがある地域や勤務先で「計画停電」が行われたため、自転車や徒歩で通勤したり、「計画停電」の問い合わせ対応に従事したり、と様々な出来事がありました。このような状況の中、東京電力福島第1原発の事故をはじめ、東日本の広域で想像を絶する事態が次々に発生していることを理解していきました。

そして331日、私は東村山市役所を退職しました。

退職直後は、読書や散歩、庭や玄関周りの掃除、模型工作、図書館通いなど、退職直後の男性の「定番」ともいえるような日常生活を過ごしていました。6月末に、私が住んでいる埼玉県所沢市の市内にある福祉系のNPO団体にお手伝いに入ったことがきっかけとなり、本格的に介護の勉強を始めようと思いました。7月に「ホームヘルパー2級養成講座」の受講を申し込み、8月から10月初めにかけて学校に通いました。12月になると、市内の他の福祉系のNPO団体とも関わりができ、ボランティア活動の行き先が増えました。

こうした活動を積み重ね、私は2012年(平成24年)の元日に年頭の決意を行いました。私自身が「福祉のまちづくりコーディネーター」となり、まずは出来ることから取り組んでみよう、と思い仕事を開始したのです。いろいろな人に出会い、さまざまな事業所を訪問し、たくさんの事を学んでいこうと思い、積極的に行動を開始しました。

このような中で1月中旬に、RQ被災地女性支援センターの足立千佳子さんと連絡が取れて、29日から10日にかけて現地のボランティア活動に夫婦で参加することになりました。

29日(木)は、約350世帯が生活する登米市南方の仮設住宅を訪問しました。ここには隣りの南三陸町から避難されてきた方々が暮らしています。住宅の一角にある集会所では、曜日ごとにプログラムが決められており、この日の午後は編み物教室が行われていました。しばらくの間、全体の様子を眺めていましたが、終了時間も近づいた頃になってようやく、編み物をされている方たちの輪の中に入り、お話を伺うことができました。バラの花に見立てた毛糸のタワシを作っているグループのそばで、ある女性の方は「ホヤも作ったことがあるのよ」と私に話しかけてきました。ホヤは宮城県の名産の海産物です。きっと、大震災の前にはホヤや牡蠣などの海産物がたくさん採れていたのでしょう。編み物を通じてお互いのコミュニケーションが活発に行われ、参加された女性たちの笑顔に、私の方が逆に癒されました。

登米市と南三陸町は協定が結ばれており、この大震災では広域的な支援体制が整えられましたが、そうはいってもまだまだ課題は山ほどあるようです。生活支援員さんたちも一所懸命に活動されていますが、現行の福祉制度の壁に遮られ、思うような活動ができにくい、とのお話も伺いました。今回のように民間のボランティア団体が橋渡し役となって、まちのコミュニティを支援する活動がいかに重要かを、私は身をもって理解することができました。

午後5時すぎには、東松島市小野にある仮設住宅に到着。そこでは100世帯ほどの方たちが生活されています。集会所に到着すると、部屋の一角で鍼治療が行われていました。はるばると京都からボランティアで治療に参加している鍼灸師さんと、アシスタント役のマッサージを担当される女性の方が、治療を施されていました。そして入口に近い一角では、この住宅の自治会長さんが私たちの到着を待ってくださっていました。「お鍋を用意したので、食べてってね」と会長さん。心のこもった手料理を美味しくいただきながら、お話をお伺いしました。「家も何も、みんな流されてしまったけれど、落ち込んでばかりもいられなくて」ということで、住宅に住む女性たちに呼びかけて料理教室を始めたとのこと。そして、これをぜひ読んでくださいと渡されたのが「小野駅前郷プロジェクト」と題された復興プラン。

ヒントは岐阜県の世界遺産・白川郷、だそうです。東松島市小野駅前応急仮設住宅及び、奥松島一帯を対象地に、美しい奥松島、そして現在の姿を伝え、未来をつくるプロジェクトを立ち上げた、とのこと。まずはこの仮設住宅から始めよう、そして全国の人々と手を携えて、奥松島の魅力を伝えたり、特産品の販売もしていきたい……A411ページの企画書には、この仮設住宅に住む人々の思いが満ち溢れています。何もかも津波で流され、失ったものは大きいけれど、私たちがやらねば誰がやるんだ、という気概に満ち溢れている、素晴らしいプランでした。

210日(金)、第2日目の活動は石巻市の開成団地仮設住宅でした。ここでは約1,900世帯が生活されているとのこと。プログラム開始の時間より早く到着した私たちは、開成第4団地の会長さん宅にお邪魔することになりました。「何もかも流されてしまって、命からがら、何とかここで暮らすようになったけれど、自分たちも何かできることをやらなくちゃ、と思って……」と会長さん。RQ被災地女性支援センターから提案があり、女性たちで手仕事を始めて、軌道に乗れば製品を販売ルートに乗せて、ゆくゆくは自分たちで運営するようになりたい、とのことです。集会所に移動し、これまでに手作業で縫った巾着60数点を見せていただきました。お洒落な感覚の布地を上手に組み合わせて、とても素敵な巾着に仕上がっています。この日は成果物の引渡し・確認が行われたあと、手作業で疲れた手や腕、肩を労わるためのマッサージを、参加者全員で体験しました。

手仕事のほうは翌週の火曜日に、また新たな製品の作成から始まるようです。手仕事を通じて仲間が増えていく、震災が縁で、こうして新たな出会いが増えていく。石巻の女性たちにも、夢は徐々に膨らみつつあります。2日間のボランティア体験でしたが、女性たちのたくましさに私の方が背中を押された感じで、勇気と元気をいっぱい貰って帰ることができました。素晴らしい体験をさせていただいた足立千佳子さんとRQ被災地女性支援センターの皆さんに、心より感謝申し上げます。

ところで、なぜ私が「福祉のまちづくりコーディネーター」として活動するようになったのか、ということですが、先ほども申し上げましたように、2012年(平成24年)の元日に次のような決意をしたことによります。

まちづくりには、都市空間や景観などのハードに関わる課題もあれば、少子高齢化社会の中で地域でともに生きる仕組みづくりを考える、ソフトに関する課題も多くあります。これまでは、これらの課題はややもすると別々に議論されがちでしたが、これからの時代はハードとソフトを車の両輪として捉え、総合的に考えて取り組みを進める必要があります。そこで私は、そのためにも「福祉のまちづくりコーディネーター」の仕事を、私自身に与えられた職務として位置づけ、地域福祉の向上をめざしたい、と考えました。一民間人として、どこまでできるかが今後の課題です。具体的には、生活相談や関係機関との連絡調整、講演会などの地域啓発活動など、まずは出来ることから徐々に取り組みを進めていきたいと思っております。

現在は、埼玉県所沢市内にある福祉系のNPOが運営している複数の施設に、それぞれ週に1回程度、ボランティア活動に参加しています。また、所沢市の行政や社会福祉協議会とも頻繁に連絡を取り合い、地域福祉をどう進めていくか、必要に応じて助言をさせていただいております。先日は東京都小平市にある白梅学園大学から講演の依頼があり、地域福祉論の授業の一環として、「ともに支えあう福祉のまちづくり」をテーマに講義を行いました。

RQ被災地女性支援センターの活動は、まさに私がコンセプトとして掲げる「ともに支えあう福祉のまちづくり」の実践例である、と思っております。これからもたくさんのことを教えていただきたいと思いますし、また私自身も微力ではありますが、頑張ってまいりたいと思います。今後ともどうそよろしくお願い申し上げます。

登米市南方町の仮設住宅集会所の掲示物


 伊藤 博

-----------------------------------------------------

2012年5月13日日曜日

あたらしい財産は


 かえちゃんの編みもの講座ダブルヘッダーの日。うまいタイミングで助手に入れました。

 午前の水梨子小仮設では元気なお母さんがたと「タコリョーシカ」づくり。入れ子になってるキュートなタコ型巾着にお母さんがたは夢中です。「先生」、「先生、先生」、「先生、先生、先生」、「3回呼んだら振り向いてくれるんよ」!!!???
 もう、ネコの手も借りたい、と思ったらあっというまに次の講座まであと20分。お昼抜きで急行です。

 午後は、はしかみ交流広場での講座、先週に引き続いて素材は「エコアンダリヤ」を使います。
「前回途中まで編んだ巾着を仕上げてから、思い思いのコサージュやモチーフを編むことにしましょう」と言うつもりが、到着したお母さんがたが次々と嬉しそうにカバンから取り出して来られるのは巾着じゃない!? しかもみんな仕上がってる!!

 目数を増やしてバケツ形バッグにしてみたお母さんのは、1本の太い持ち手をつけて花かご風。
円筒形のまま編みすすめていったお母さんは、型くずれしないようにして小物入れにするつもり。

 「こうやって工夫したんだ」って話をされているときのお母さんがたは本当に楽しそう。みなさん、腕が上がったので、家の中で今欲しいものにあわせて、編み図にどんどんアレンジを加えているんですね。
 そしてみなさん口をそろえておっしゃったのが、自分でも編みたくなって「エコアンダリヤ」をイ○ンに買いに行ったんだけど、ちょっとお値段はるのでなかなか手が出ないと……。

 実は私たちが講座で使用しているこの「エコアンダリヤ」、折りにふれ手づくり講座用にと手芸糸をご支援くださるハマナカ(株)さんが送ってくださったもの。さらに、「アンダリヤストーリー」などの著書でおなじみの手芸作家・下田直子さんも、作品作りに使用しなかったアンダリヤとご自身の著書を譲ってくださいました。
 エコアンダリヤって何だと思いますか? 実は間伐材などの木材パルプからできている、再生繊維のレーヨンです。土中で分解するのでいつかは土に戻る、環境にも優しい繊維なんですね。天然素材なのに、いろんな色があるのも楽しいのです。

 今までお渡しした編み図から、バラ、簡単コサージュ、四角いモチーフのうち好きなものを編んでみました。前回同様、素材が違うとできあがりの表情が全く違う。特に、カサッとした軽い質感はコサージュにぴったりです。みなさんここでも編み図にちょっと手を加えたり、バラの成形のしかたにもひと工夫したり。


 今までRQWがお渡しした編み図をきれいにファイルしておられるお母さんが、「財産はね、みんな流されちゃったんだけど、今はこの編み図が財産なんだよ」って言ってくださったのが胸にしみました。



しお

2012年5月7日月曜日

復興計画を知る

5月7日(月)


現在RQWの活動助成を頂いている「ジャパン・ソサイエティ東日本大震災復興基金 助成事業」の協働団体である都市デザインワークスの榊原さんと豊嶋さんを講師にむかえ、宮城県の被災市町の「復興計画について知る」という研修を行いました。


手づくり講座や手しごとプロジェクトを実施している宮城県北部沿岸部の南三陸町や気仙沼市では、現在集団高台移転について話し合いが行われています。そのため、現地メンバーからは、講座に参加しているお母さんたちの地域への思い、元の住まいの土地の買い取り価格などが通知されてきている状況などから、少しずつ進み始めている移転の話を聞いていました。ただ、具体的にこの集団高台移転がどんな風に進められていくのかがわかりませんでした。


そこで、仮設に暮らしている女性たちと日々対面している現地メンバーと、もう少ししっかりと「復興計画」を知ろう!」ということになりました。




さて、研修の内容はこんな感じです。

①『震災復興計画』が整理されたパネルと資料をもとに、宮城県内の各市町の施策・事業の特徴





壁に建てかけられた復興計画の整理、高さが2mもあります。

各自治体の復興構想をつなぎ合わせた地図





それぞれ、大きなスローガンが掲げられているので、それを見るだけでも町の特色がわかります。
宮城県や各市町の復興計画は、ホームページからダウンロードできるので、誰でも読むことができます。ちなみに、気仙沼市は、「海と生きる」なんと220ページも!それを一つ一つ読んでいくのは大変な作業ということで、今回お持ち頂いたパネルを縮小した資料をもとに、各市町の事業内容を比較してみていきました。


「”女性”という文字がでてこないね。」

「DV被害者の支援、関連するのはこれに当たるかな。」



「ボランティアとの連携事業は?」

「仮設住宅の支援事業は?」

などなど、みんなの関心項目をチェック。



②集団高台移転の概要


ニュースでよく耳にする「高台移転」。
その言葉のとおり、津波の被害を受けた沿岸部のそれまでの場所から高台など安全な地域に集団で移転するというもの。

そこで、問題になってくるのは、暮らしの場を離れること、特に漁業に携わっている人たちは、自治体が提示する場所によれば、海が見えないようなところに移動さぜる得ない場合も考えられます。

また、新しい家を建てるということは当たり前ですが相当な費用がかかります。国・自治体からの支援を活用できたとしても、それでもなお被災者個人の経済的な負担が大きいものです。


ただ、この移転については、「集団」とついているとおり、事業を進めるためには住民の合意が必要なんです。移転先が決まって、住民の合意を得て、ようやく事業が進められることになります。

そのため、住人が多ければ多いほど、そこに暮らす人々の世代や職業などの違いによって、その考え方が違いが生じます。そういった中で、地域で暮らしてきた人々の思いを尊重し、さらに新しいまちづくりとしての全体の構想など、被災自治体の抱えている課題も相当大変なものだということがわかってきました。




今日の研修は、全体の概要を知るというものでしたが、
この2つのテーマの話を聞いただけでも、復興計画を確実に実施していくことの難しさを実感です。
だからといって、私たちが悲観して、どうしよう、と思っても仕方がありません。


「次、どうします?」これが今の私たちへの問いです。

次回第二回では、RQWがその中でどういった関わり方、どんな活動ができるのか、を考えてみたいと思っています。







G.W.は登米におりました。 
くりばやしより。



















2012年5月6日日曜日

ボンジュール、エコたわし

海外レポートが続きます、フランスでのサポーターMariさんの活動レポートです。つながる支援活動に感謝!
--------------------------------------------------------------------
3月某日
町の週末フリマにタコのエコたわし、バラのエコたわし、着物地の巾着袋を出品しました。多くの方から「よく出来ているね、素敵ね」との声をいただきました。お買い求めいただいたフランスママンのお一人は、これをみせながら子どもに震災のことを話すねと言ってくださいました。私たちもこれらの品々を置いたことで、お客さんと日本や震災についての話ができ、いい機会でした。



4月某日
賛同してくださる多くの方の手に渡って欲しいとの思いで、残りのバラさん、タコさんたちを、知人のオリビエさんに託すことに。彼はコタツの大ファンで、現在、東北の日本家具をパリで販売しています。47-58日までパリのJardin d’Acclimatationという公園で日本をテーマにした「日本の庭~春祭り」というイベントに出店するので、そのスタンドに置いてもらいました。
パリの公園で、東北家具とのコラボです。




オリビエさんのブログ、「日本の庭」イベントへのリンクがあります。

--------------------------------------------------------------------
「もの」を通じてみんなが震災のことを話す機会ができる、というのが本当にいいですね。東北を記憶の中で風化させないためのちいさな活動、これも、対面で売り子をしてくれるサポーターさんみんなのおかげです。フランスでもエコたわしはほとんど知られていないそう。これを機に、エコたわし=éponge-écologique(エポンジュ・エコロジク)も広まるといいな〜。Mariさん、ありがとう。

しお

タコ・バラ・マンボウ、ストックホルムに再見参!


クングストレゴーデン(Kungsträdgården訳すと王様の公園)は18世紀から親しまれてきたストックホルム市民の憩いの場。東京でいうとさしずめ日比谷公園でしょうか。その公園でさる4月21日ストックホルム日本人会共催の桜まつりが開催され、我れらがタコ・バラ・マンボウのトリオが再度スウェーデン市民にお目見えしました。写真は当日の会場。残念ながら桜はまだ三分咲き。








『クングストレゴーデンは桜並木が有名で、この桜まつりが春の行事の幕開けです。毎年沢山の人が訪れます。今年は、「祈りの日」の時に評判だったエコたわしを日本人会のブースで売らせてもらうことになったのです!』とは、前回「祈りの日」イベントの時にもタコバラを販売してくださったエグチさん。実は桜まつり用に当初スウェーデンに渡ったのは80個でした。ところが「そんなのじゃ全然足りない!」と日本人会の会長さんに言われたエグチさんから「3000人以上の人出になるそうなんですぅ~っ!」と追加要請のメールが来たのはイベント開催の1週間前でした。追加のタコバラちゃんたちがイベントに間に合うか、私もハラハラどきどきでしたぁ~。

こちらは当日の販売ブース。見て見て!まつ子さんとめぐみさん、スウェーデンデビューです!




『「エコたわし」と書いているにもかかわらず、みなさんまずその可愛さに惹かれ「何だろう~」とよっていらっしゃる。そこで説明すると、「え~、こんな可愛いのでお皿洗うのもったいない!」との声。こちらでは、まだアクリルたわしは一般的でないのです。でもこれを機会に広まったらいいですね。』とエグチさん。




Manga、アニメ、コスプレに続いて次は我々が新たなクール・ジャパンとしてヨーロッパを制覇だな』と会場で黄色のタコがつぶやいたとか、つぶやかなかったとか・・・。

(RQWサポーター・しとみ)


パーティ会場に潜入して。


4月22日(日) 代官山にて


友人の紹介で、今日は書道家の深津論美子さんの生徒作品展パーティーにて、
『編んだもんだら』と『気仙沼のバラ』を販売させて頂きました。
今回の作品は、米袋を使って書かかれたもので、それぞれ個性的でステキなものでした。






さて、当日は、友人に協力してもらってカフェ入口にあるソファに特設販売ブースを完成させました。司会の方にお時間を頂戴し、『RQ被災地女性支援センター』について簡単にご説明させて頂きました。会場には、100名くらいはいらしていらっしゃいましたでしょうか。

華やかな場で、突然の被災地支援のエコたわしのアナウンス。
お客様の反応は如何なものか、とかなり緊張した私ですが、
マイクを司会に返すや否や、

「私もそのタコ知ってるよ~!!!RQでしょ?!」

とお声がけ下さる方がいらっしゃいました。

この方こそ、この日の私の天使。RQOGのキャサリンさん。

写真右がキャサリンさん。



同じRQOGということで、「私が営業してきてあげる☆」と力強いお言葉。
そして、どんどんお客様を連れてきてくださり、その日のパーティが終わる頃には、
気仙沼のバラエコたわしはほぼ完売。


今回は、キャサリンさん以外にも、被災地で写真撮影されたカメラマンさん、被災地でのライブ活動を続けているシンガーさん、支援物資で余った服をオシャレに再活用するアイドルグループをプロデュースしている方、何かお手伝いしたいと仰ってくださる料理人さん、本当にさまざまな職業でご活躍の方々がお声がけくださいました。



話はちょっとそれますが、私たちの活動の中で、販売の時間は『つながり』をつくる大切の時間になっています。商品タグに書かれた作り手さんのお名前は、ぐぐっとつながる速度をはやめてくれます。お名前を書かれていると、個性的な作品にも愛着がわいてくるようで、「この色は、タコぽくないんですよね、どちらかというと宇宙人といいますか。。。」と言いたくなる商品にも「コレがいい!このタコが好き☆」と買ってくださるファンがいます。そういうファンの皆さんからのメッセージには、思わずにんまりしてしまいます。


この日は、ステキなゲスト 電撃ネットワークの南部さんにもご購入いただきました!!







論美子さんは、震災後ご自身の作品を被災地に贈り届ける活動されており、
次回は書道アートを楽しむ講座を現地で一緒にやりましょう、とお話させて頂いております。
その実現の日がとっても楽しみですね。

今回、普段お会いできない方にもつないでくださった論美子さんに大感謝です。

わかりづらいのですが、当日もパワーあふれるパフォーマンスを見せて下さいました。


その様子を見守るゲストのみなさま。



どうもありがとうございました。




クリバヤシ













2012年5月4日金曜日

南国沖縄生まれが、北の東北とやっとつながった (その2)

ボランティア2日目/424日(火)



朝早くから、気仙沼大島へ向かいます。



気仙沼市内は復興支援の人たちが集まっているせいか活気がありましたが、
海に近づくにつれどんどん風景が変わり、1階が破壊されて
2階から上は残っている建物が、まだ点々と残っています。
瓦礫の間に見える土台が、そこに建物があったことを意識させます。


船で大島へ。
気仙沼を振り返ると、ブルドーザーが建物を解体している様子がいくつか見えました。


大島に到着、沿岸部付近。ところどころにがれきや建物の土台があるほか、なにもありません。


その足で、編み物講座が開催される崎浜美和会館へ。
たこつぼをみんなで制作。
ゆるやかにおしゃべりしながら、どんどん作っています。



みなさん熱心に、作り方を教え合っていらっしゃいました。


(イカ軍団発見!ひえ~~カワイイ・・・!!)





終了後は、お母さん達が持ち寄ってくれた梅漬けやお菓子、春野菜などを
おしゃべりしながらいただきました。とても美味しかった!


その後つなプロの方と合流、お昼を食べた後に
大島を案内してもらいました。


島の入り口の港をのぞむ。沿岸沿いは商店街で賑わっていたそうですが、
すっかり跡形はなくなっていました。



「大島の、のんびりしたところが好き」とお母さん達がお話していたのですが、たしかに!
こんなのどかな風景が広がります。









無残ながれきの山を実際に目の当たりにし、自分が持っているもの、与えられているものは
身体と時間だけなんだと改めて思う。
自分の人生をどうのように使うか、「生きる」ということを
深く考えるきっかけになるだろう、と感じました。



最後の目的地、津波ですべて流されてしまいながらも
寄木港で自ら仮設住宅を建設され、生活を営まれている高橋七男さんのところへ到着。
支援されていたという熊本のご夫婦が先客でいらっしゃり、すでに和気あいあい、賑やかでした。

間一髪で津波から避難した、高橋さんの息子さんの言葉、
「これが東京じゃなくてよかった。もっと大変だったと思うから」。

みな同じように災害のリスクを抱えています。
3.11はたまたま東北だったけれど、また大きな地震がきっと来る。
だからこれは人ごとではなく、当然自分にも起こりうることなんだと思う。
見過ごすなんてことはやっぱりできない、と思いました。


わたし、ほんとに宮城に行ってよかったです。
お会いする人みなさん、それぞれがキャラ立ちしていておもしろい方々で、
たった2日だけのボランティアでも笑顔であったかく迎え入れてくださり、
また現地の様子を自分の目で見ることで
3.11以降ずっと不安だった気持ちが、やっと落ち着きました。

そして今回出会った仙台、小野、大島、寄木のみなさんに、
また会いたいから、また行きたいと思います。

みんな、現地でがんばってるんだから、わたしも自分の持ち場でがんばらなきゃな。


ご縁を作ってくれた片岡さん、アテンドしてくださった足立さんに心から感謝します。
沖縄出身のわたしと東北をつないでくれて、本当にどうもありがとうございました。


神里僚子