2012年3月31日土曜日

風の日に。

3月22日 南方仮設 手編み講座


そろそろ春らしい陽気が待ち遠しい今日この頃、東北をまるっと覆う寒気のために登米は今日も冷たい風が吹きすさびます。しかも、やたらに強い風。この季節は毎年こうだ、と地元の方はいいますが、でも日本にそんな季節風はあったっけ?ところ変われば、ですね。

さて、今日の編み物講座は南方仮設住宅にお邪魔してきました。これを書いている私は、RQWのこうした活動には初めての参加になります。今回は初めて目線のレポートでお楽しみください。

【南三陸町からの避難者が集まる南方仮設にて】


南方はおおよそ300世帯が暮らすジャンボな仮設住宅地。その分、編み物教室への参加者も多いです。今日も20人以上の女性方が集まってくださいました。

その中には、仮設の外から編み物を教えに来てくれている人もいるそうです。

皆が集まる場を作るという目的で始まったこの編み物講座が、こうして新参者の仮設コミュニティと外部の人たちをつなぐ架け橋にもなっているのですね。

編み方でわからないことがあっても、RQWのスタッフよりも集まった人どうしで教え合っている様子を見ていると、なんだか嬉しくもなります。しかも、編み物をしたりおしゃべりをしたりするのが、とても楽しそう。

もしかするとそろそろRQWが来なくなっても、自分たちで毛糸を持ち寄って編み物サークルのようなものは続いていくのではないかとさえ感じてしまいます。

外部の私たちがしてあげられることは限られています。コミュニティの中で人と人とが手を取り合える仲間関係ほど、心強いモノはありませんよね。


【教え合う】

もう一件、今日は別のボランティアさんが来てくれていました。

仙台の整体師、トモさん。

色々な『技』を駆使して、ヒーリングを施術する?のだそうです。

話を聞いてみると、いかがわしいことは何もなく、

患者さんに手を添えて「治りますように」と想いを込めたり、

いたわりの言葉をかけたり、

もちろん整体術も使い、

様ざまなアプローチで患者さんを癒そうと努力するのだとか。

それって、相手(の健康)のことを心から想っていないとできないことだと思います。

編み物をしているお母さんたちにそっと寄り添い、優しい声を掛けながら一人ひとりの肩をマッサージして回るトモさんの姿には、愛情さえ見えたような気がします。

ボランティアみんながこうでないといけないとは言いませんが、見習いたいものは多くありますね。

【マッサージ】



そうして午後1時から2時間の編み物講座は、私の胸中に多くの想いを残しつつ、今日も無事に終了したのでした。


【今日の作品は、タコ壺でした。もちろん別の作品のタコが入る作りです】





よーじ

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